ビタミン、ミネラルの使い方
老化:老化は自然な生化学的な過程だが、早すぎる老化や死は不適当な食事と生活によると考えられる。

高齢者の食事:先進国で寿命の延長が見られる。寿命の延長が、老化によって起こる栄養素の摂取と吸収の不十分なために生ずる、病気や精神的苦痛を一部の高齢者にもたらす結果となっている。
高齢者ではエネルギーの必要量は低下するが、ビタミンやミネラルの必要量はかえって若い人より多めが良いと考えら
れている。
不足栄養素:高齢者の多くは乳製晶、果物、野菜、肉を十分に食べていない。高齢者が摂っている食品を見ると、ビタミンA・Bl・B2・B6・B12・葉酸.C・Dが十分ではない。またミネラルではカルシウム・リン・鉄・亜鉛が不足しがちであることを示している。
消化力の低下:栄養のあるものを食ペ、ビタミンの錠剤を服用したとしても、栄養欠乏になりうる。年をとると胃酸の
分泌が少なくなり、このため多くの重要な栄養素の吸収が低下してしまう。タンパウ質・鉄・亜鉛・カルシウム・ビタミンA・
E・葉酸唱12などが影響を受ける。
多くの老人がそれと気付かないうちに潜在性欠乏症にかかっており、これが痴呆など精神的な或は身体的な問題の原
因となっている。
高齢者には、より吸収されやすい、ペプチド化されたビタミン・ミネラル剤が薦められる。

薬の用量に注意:60才であれば、30才の体と異なる反応を示す、薬物の吸収、代謝、輸送、排泄の能力が低下している。胃は酸性度が低く、ある血管は詰まっているかも知れない。これは薬の吸収と輸送に影響する。薬を分解する肝臓、排泄する腎職の働きが何割か低下している。そのため薬が組織によ、永く停滞して効き目が強く現れる。
一般的に年をとると薬に対し敏感になり、少量で同じ効き目を示すようになる。
免疫の低下:年をとると免疫系が低下して、細菌やウイルス、ガン細胞を攻撃排除する力が弱まってくる。また時々
胸腺は自分の細胞を攻撃するよう誤った指令を出すようになってくる。

胸腺の栄養:ビタミンA・C・F亜鉛・セレン・システインは胸腺の拡大と機能の増進に効果的である。

ビタミンの効果:ランセット発表のチャンドラ教授の研究によれば、高齢者96名のボランティアに、偽薬とビタミン剤を投
与して、効果を検討した。ビタミン投与−では、高齢者の低下している免疫能の改善が認められ、更に、平均感染雁患日数が、偽薬の人が48日/年に対しビタミン服用群は23日/年と統計学的に有意に短縮していた。この有効性は、血中各種ビタミンが低レベルの人に限らず、ビタミンが正常レベルの人にも観察された。
ビタミンA・E・Cの有効性が特定されている。

老人性痴呆:現在約150万人の痴呆患者がいると言われる。痴呆の中でも、特に多いのが、アルツハイマー型痴呆と
脳血管性痴呆で、この2つと両方合併している型を合わせると、痴呆全体の80〜90%を占めることになる。

老化を防ぐ栄養= 全ての栄養素は、オーケストラのように協同して働くので必要だが、特に早すぎる老化の抑制に
は、ビタミンE・C・B12・葉酸・亜鉛・マグネシウム・セレンが重要である。

アセチルコリン=老化の過程で神経伝達物質の生合成や働きが低下する。
痴呆症状には、アセチルコリン・ギヤパ・ドーパミンなど数種類の神経伝達物質の不足がある。
アセチルコリンは、性の感情や記憶学習に働く神経伝達物質で、濃度が低いと、忘れっぽくなり、集中力の低下、不眠、筋肉の協調性が低下する。アセチルコリン生合成には、卵・魚に含まれるコリンとビタミンB5が必要である。

ノルアドレナリン:性と記憶学習に作用する他の神経伝達物質にノルアドレナリンがある。脳でこの濃度が低いとうつ状
態になる。生合成はフ工二ルアラ二ンやテロシンが必要で、卵やチーズに含まれる。

セロトニン:鎮静効果を持つ神経伝達物質のセロトニンが欠乏すると、老人に多い睡眠障害を起こす。牛乳、バナナに多いトリプトファンから合成される。

ビタミンB12:老人性精神病の58%にビタミンB12欠乏がある。老人になって初めて現れる。分裂病にビタミンB12を1
mg、週1〜2回の注射が効果的だとされる。

葉酸:自分の身の回りのことが出来ない老人の67%が葉酸欠乏であった。

ビタミンC:老人の錯乱は痴呆とされるが、ビタミンC不足のことがある。1日1gを3週間続けて効果的である。

DHA:DHAは速やかに、脳のシナプス・ミトコンドリアりト胞体の膜に取り込まれる。高齢な人ほど、脳の脂質のDHAの
割合が低い。DHAが欠乏すると、記憶学習能を始めとした神経系の機能が低下する。

RNA合成:老化によりRNAの生合成が低下し、記憶力の低下につながる。ビタミンB12はRNAの合成を刺激する。

凝血とB3:老化により赤血球はくっつきあって塊をつくり、澱みやすくなる。葡萄状の赤血球の塊は、毛細血管を通
れなくなり、末梢血管に十分な血液が流れず、脳や心臓が十分な酸素を受け取ることができない。適量のビタミンB3
は赤血球にマイナス電荷を与えて、凝集を抑制し毛細血管の血行を促す。
老人の多くは適量のビタミンB3で気分が良くなる。

中野薬房ナチュラルインフォメーション