うつ伏せ寝が体にいい
動物はみな伏せ寝する
むかしから「寝相がいい」という言葉があるように、きちんとあお向けになって寝るのが医学的にも正しいと思っていたら、むしろうつ伏せで寝る方が体にいいのだそうです。
よく考えてみると動物たちは皆、うつ伏せたり、横になったりして寝ています。あお向けで寝ているのは人間だけです。
人間が2本足で直立歩行をするようになったおかげで肩こりや腰痛が増えたのと同じように、あお向け寝をすることによって呼吸障害や血行障害が起こりやすくなっているようです。
自分自身の寝相を振り返ると
幼い頃の私は食べ物の好き嫌いが多く、胃腸も弱かったためか、あお向けに寝るのが苦手で、いつも横向きになって寝ていました。心臓を圧迫しないほうがいいと言われて、右側を下にして寝ていたのを覚えています。
その後スポーツをしたりして元気になったせいかいつの間にかあお向けで寝るようになっていました。ところが50歳を過ぎる頃からよくうつ伏せで寝ている自分に気付くようになりました。
ストレスや不摂生が原因で健康のレベルが低下したためでしょうか?「肝臓が疲れて背中の筋肉が縮んで硬くなると、あお向けでの寝心地が悪くなりうつ伏せで寝るようになってしまうのだ」と解釈しました。そして「うつ伏せで寝るようになったら健康レベルが下がっている可能性がありますよ」とアドバイスしていました。
体は居心地のいい姿勢を求める
現在は「うつ伏せのほうが体にいいから、体が弱ったときに自然とうつ伏せ寝をするようになるのだ」と考えています。
最近は添い寝用の枕や股に挟んで寝るための枕などが販売されていますが、寝相を云々するより寝心地のいい姿勢で寝ることを考えた方がよさそうです。体は気持ちがいいと感じると副交感神経がよく働きます。体に無理で窮屈な姿勢を強要するときには交感神経が緊張します。
私自身、うつ伏せ寝をしたときはよく眠れているように思います。家族の話では、あお向け寝の時は大きなイビキをかいているが、うつ伏せ寝だとイビキを全くかいてないのだそうです。
あお向け寝の弊書・うつ伏せ寝の効用
睡眠中にしばらく呼吸が止まってしまう「睡眠時無呼吸症候群」というものが知られていますが、これは舌根がのどの奥に沈み込んで気道をふさいでしまうのが原因です。あお向け寝の典型的な弊害で、夜間突然死の原因にもなりますが、うつぶせ寝にするとこうした症状は出なくなります。また、あお向けで寝ることによって、背骨の裏側を走っている太い血管(上下大動脈、大静脈)が内
臓の重みで圧迫されるため、血液循環がどうしても悪くなります。
血液循環量の少ない高齢者や体力のないタイプはうつ伏せや横向きに寝たほうがよさそうです。
血流が良くなって、睡眠の質が高まれば体はドンドン元気になっていきます。
うつ伏せ寝で肛門周辺部への血行が良くなるのであれば、痔で悩んでいる人にも喜んでもらえそうです。長患いで寝たきりの人では床ずれの防止にもなります。
うつ伏せ寝で体のゆがみが分かる
うつ伏せ寝は簡単なようですが、背骨が前かがみになったり、首の周辺の筋肉が硬くなると楽にうつ伏せができなくなり、うつ伏せ寝することがつらくなります。
私の場合左を向いたうつ伏せ寝は簡単にできるのですが、右を向いてうつ伏せになると首が回りにくく、しばらく続けると苦しくなります。水泳でもクロールで泳ぐ際に、左に顔を上げて息継ぎはできるのに、顔を右側に上げてはできません。
整体院で筋肉のこわばりをほぐしてもらう際に左右の肩が前後にねじれているとよく指摘されていましたが、うつ伏せ寝をしてみて骨格にひずみのあることを実感しました。
こんな場合には薄いクッションや柔らかい羽毛枕などを顔や胸の下に入れてうつぶせ寝します。
うつ伏せ寝に関してもっと詳しく知りたい方は以下の図書を参考下さい。「うつぶせ寝健康法」川島みどり・丸川征四郎共著、KKベストセラーズ刊
 

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