わたしの痛風歴は20年
明治以前には「日本に痛風患者はない」と言われていたのが、1960年代を境に急に増えはじめ、今では通院加療している患者が60万人以上もいるそうです。
患者の99%は男性で、残りは女性ホルモンの分泌が少なくなる更年期以降の女性です。
昔は「痛風の原因は美食」だとされていましたが、美食をしている人が必ずしも痛風になるとは限りません。痛風歴20年のわたしの場合で言うと、一番大きな原因はアルコールの過剰とストレスです。核酸食の過剰はずっと下位の要素でしょう。運動をし過ぎた後や、排尿量の減ったときにも痛風の発作が出やすくなります。
尿鞍のもとは体内で作られるプりン体
痛風の原因となる血液中の尿酸はプリン体の最終産物です。
プリン体の形成は@食物からの摂取A体内の核酸の崩壊、B肝、骨髄、筋肉などでの合成によってなされ、そこから1日500〜900mgの尿酸が作られています。
食物中のプリン体を由来して作られる尿酸はそのうちの1/4程度です。そのため食物経由のプリン体よりも体内で作り出すプリン体を重要視する必要があります。
体内には常時1200mg程度の尿酸があって、余分に生成された尿酸の60〜80%は尿に、残りは組織で分解されたり、胆汁、胃液、腸液として排泄されます。
尿酸の生成量が排泄量を超えると痛風になりやすくなります。
痛風治療678の原則
これは近所のお医者さんから教わったのですが、尿酸値が7mg/dlを超えたら注意、8mg/dlを超えたら治療、その時に目標とするコントロール値は6mg/dl、というのが痛風治療の678の原則なのだそうです。
性、年齢に関わりなく7mg/dlを超えると高尿酸血痕です。
現在、成人男性の約20%、つまり5人に1人が高尿酸血症です。
体内でプリン体や尿酸が増える原因を取り除き、尿酸の排泄を促進できれば高尿酸血症や痛風は改善できます。
尿酸が増える原因
尿酸のもととなるのは細胞が炎症や疲弊によって壊されるときに生じる細胞内のDNA、RNA、ATPなどの核酸系の物賞に含まれるアデニン、グアニンなどのプリン体です。
細胞を壊す原因物質は活性酸素で、活性酸素が大量に生じたとき、それがうまく処理されない場合にはあふれ出た細胞内のプリン体が尿酸に変えられてしまいます。
ストレス、アルコール、過激な運動は活性酸素を増やします。この時に肝臓の働きが鈍っていると、活性酸素が消せません。
肝臓を強化して抗酸化物を積極的に摂取することが大切です。
尿酸の排泄量が減る原因
尿酸の大部分が尿として排泄されるため、尿の出が悪くなると尿酸値が高 くなります。
利尿は心臓で作られるナトリウム利尿ホルモンや血管内で作られる一酸化窒素(血管拡張物質)などの影響を受けます。
尿酸濃度の上昇を防ぐ
水分が不足すると血液は濃くなって尿酸の濃度が高まります。サウナやスポーツで汗をかいたときには十分に水分を補給することが大切です。
水分の補給は尿酸の排泄のためにも大切です。
また、痛風の初期症状は経絡刺激や整体、入浴などの血流をよくする方法である程度抑えられます。
尿酸鯵強力頓抗酸化物質尿酸値の高い人は元気だとか、痛風患者はがんにならないとか聞いたことがあります。
真偽はともかく尿酸は健康維持に大変役立つ物質です。
尿酸には還元型と酸化型とがあって、還元型は強力な抗酸化作用を示すからです。
これは推論ですが、尿酸値が高くても痛風発作を起こさない人には還元型の尿酸が多く、尿酸値が低くても痛風発作を起こす人は酸化型の尿酸が多いのでは?
また、ストレス時、アルコール摂取時、過激な運動時、更年期時など、活性酸素が増えたり、抗酸化機能が衰えたりしたときに、抗酸化作用を増強するために尿酸値が高くなるのでは?
などと考えています。
しかし、いろいろ理屈は言ってみても、つまるところ痛風の特効薬は「養生」が一番です。
といいながら、本人は大酒を飲み続ける矛盾生活を続けています。
わたしの痛風歴は20年 磯長天志


