糖尿病厳しい生活指導
糖尿病厳しい生活指導 (3,000人で臨床試験)
糖尿病患者の生活習慣などを、従来の治療より厳格に指導し、脳梗塞のような重い合併症を30%抑える大規模な臨床試験が東大など全国71の医療機関で近く始まります。身長170cm、体重72kgの人なら3カ月で約8.5kgの減量を目指すなど、目標を極めて高く設定する例のない試みです。約3,000人の患者を3〜4年間追跡し、合併症予防の新たな指針を作る方針です。
糖尿病は予備軍も含め、患者が1,620万人もいる‘‘国民痛”で、合併症は腎臓や網膜の障害など細い血管のほか、脳梗塞、心筋梗塞など太い血管でも起きます。臨床試験は太い血管の合併症予防が主な目的で、血糖値を下げるインスリンの働きが弱まる2型糖尿病患者(45歳以上70歳未満)で、平均血糖値(HbAlc)が7.0%以上あり、血圧、脂質が正常でない人が対象です。半数には現在の糖尿病治療ガイドラインに基づく「標準療法」を行い、残り半数には治療薬を使う例も含め、血圧、脂質血糖の値を正常枠に戻す「強化療法」を平均3年間継続し、2つのグループ間で合併症の発症率などを比較します。
参加者には血圧計、エネルギー消費も測定する歩数計を貸与し、主治医は患者の記録を常に把握。患者の生活習慣指導が中心になる最初の3カ月で数値が改善しない場合、薬の指導を強化します。国内では標準療法で腎症、網膜症など細い血管の合併症予防効果の報告はあったが、心筋梗塞などの発症予防に関する研究はなかった。海外では同様の強化療法で心筋梗塞の発症が56%抑制されたという研究がありましたが、患者数が160人と少なかった。
糖尿病患者・予備軍の意識調査‥・70%が食事制限「つらい」
健康日本21推進フォーラムと日本能率協会総合研究所は、4月に糖尿病患者及び健康診断等で要注意と指摘された人(以下予備軍)計501名と糖尿病患者や予備軍がいる家庭331名を対象に「糖尿病患者・予備軍の食生活に関する意識調査」を実施し、結果を5月18日に発表しました。「糖尿病の進行を抑えるた桝こ実施することの中でつらいこと」について70.7%の糖尿病患者・予備軍が「食事制限」を1番に挙げています。「つらいこと」として、食事制限を3位までに挙げた回答者は、食事制限経験者の94.2%でした。また「食事制限の実施にストレスを感じていますか」の問いには50歳代女性が高く86.8%でした。
糖尿病患者に絞ると全体の77.4%、中でも40〜50歳代の女性患者は90.2%がストレスを感じているとの回答です。「食事制限で心掛けていること」では「糖分を控える」81.4%、「油分を控える」66.7%、「食事量を減らす」59.5%と続いています。患者及び家族が食事療法の継続にストレスを抱え、食生活のQOL低下に悩んでいる実態が浮き彫りとなっています。


