人の話を最後まで聞けない。気が散りやすい。物をよくなくす。物事を最後までやり遂げる根気がない。じっと坐っていられない。と、一見それが子供の性格なのかと思えるような行動の中にも、病気が隠れていることがあります。注意欠陥/多動性障害(AD/HD)と呼ばれる病気です。この病気は気づくのが遅れたり、対応の遅れによって、医療を含めた支援や協力が得られない場合「不安障害」「気分障害」「反抗挑戦性障害」などの二次障害を引き起すことがあります。
製薬会社のヤンセンファーマ社が行っているアンケートによると、この二次障害を合併している人は「不安障害」と「気分障害」が27%、「反抗挑戦性障害」は17%もいました。こうした二次障害は「適切な時期の気づきと対応によって防げることを理解して欲しい」と同社ではコメントしています。
この調査でAD/HDという病気の傾向や問題点などが見えてきました。たとえば「集中力がない為に学力や仕事の能率が低下している」と69%もの人が感じています。2人に1人以上の割合で「喜怒哀楽が激しいた桝こ周囲とトラブルを起している」そうです。対人関係の悩みもこの病気の特徴のようです。学校や職場の理解、協力はどうなのかに対して4人中3人が支援や協力を受けていない、或は十分ではないと感じています。AD/HDかもしれないと家族が気づいた時期は5〜6歳頃(21%)、3〜4歳頃(14%)と幼稚園や小学校で集団生活に加わるタイミングで発覚することがうかがえます。
鳥取大学・小枝達也教授によると、AD/HDを含む軽度の発達障害は、知的発達の「遅れ」を伴わない為,保育士や幼稚園の先生が子供の問題に気づいても、保護者の多くは医療機関などの受診を拒むことと、親は客観的な判断が出来なくなるものです。子供の行動がちょっと変だと気づいたら、相談機関や病院を訪ねた方が、子供の将来のためにも得策なのです。
現代人は子供から大人まで、脳に与えるストレスが増える一方です。ストレス社会を生き技いていくためには脳の活性化は不可欠となります。
子供の注意欠陥/多動性障害は「気づき」と「適切な対応」が大切


