四谷顔華クリニック院長 医学博士 新井基夫

     確かな対処法で元気に

 冷えたとき出てくる、筋肉・関節の痛みや、しびれ。昔、傷めた古傷がうずくことも。老化にともなう腰や膝の痛みに加え、最近では、運動不足などによる若い人の肩こり・腰痛も増えています。

      冷えると痛むワケ

 冷えると、血管が収縮した上に、筋肉は縮こまり、血液の流れも悪くなるもの。結果的に、老廃物など、痛みの原因物質が溜まりやすくなったり、神経が圧迫され、痛みや、しびれが生じるのです。
 漢方では、関節・筋肉の痛みや、しびれを、『痺証』といいます。痔には、しびれという意味の他に、「詰まって通じない」という意味があります。血液・神経が詰まって通じにくくなって、しびれたり、痛みが出たりする」というわけです。これには、肩こりなどの筋肉痛、座骨神経痛などの神経痛、慢性関節リウマチ・変形性膝関節症などの関節痛、また関節炎や腰痛などが含まれます。

      代表的な漢方処方

 痛みや、しびれの原因を探る上で必要な情報は、実は症状の中にあります。すなわち、ズキズキするなど痛みの質や、冷やしたり温めたりしたときの変化など、さまざまな痛みや、しびれの特徴にこそ1重要なヒントが隠れているのです(右囲み記事参照)。
 さて、漢方処方の疎経活血湯を基本とした丸剤・痛絡丸は、痛みやしびれに使う代表的なもの。腰から足がしびれる座骨神経痛、肩や腰・膝の痛み、寝違えや、血行不良などの他、昔からお酒好きの痛みにも用いています。手足が冷え寒さを嫌い、疲労したり、夜間に症状が増すような特徴を持つものに奏功するのです。
 
 痛み・しびれの原因と特徴

●冷え/冷えると増して、温めると和らぐ、比較的強い痛み。
●熟/患部が赤く熟を持って、ズキズキし、温めると悪化する痛み。
●水/患部がむくみ、手足や関節が垂だるく、動かしにくい鈍い痛
 みや、しびれ。
●血行障害/外傷や打撲、ひねった後や、慢性化による刺すような
痛みや、しびれ。
 なお、痛みや、しびれの中には、おクスリだけでは治療が難しいものもあり、■針灸や理学療法なども上手に組み合わせると、効果的なこともあり、専門家に相談してください。一日も早い痛みからの解放を願っています。

月刊「寿」2004年3月号より

健康の秘けつ「しつかり知っておこう!痛み・しびれ」

中野薬房ナチュラルインフォメーション