◎糖尿病はこの5年間に50万人増加
 平成14年度糖尿病実態調査報告が、今年6月に厚生労働省から発表されました。
 それによると、現在日本の糖尿病患者は約740万人、予備軍は880万人、両方合わせて1620万人に達し、成人の6人に1人は糖尿病かその予備軍ということになります。そして、男女とも年齢が高くなるにつれ、糖尿病になる割合が高くなる状況にあります。
 前回の平成9年度調査結果と比較すると、この5年間で糖尿病患者は、特に男性60歳以上と女性60歳代で増加、一方男女60歳未満は低下し、tOtalで50万人増加しました。糖尿病予備軍は、男性50歳以上と女性のはば全年齢層で増加、男性50歳未満では低下して、TOTALlで200万人増えました。そして、患者数は今後も増え続け、2010年には1000万人を超えるという予想が出されています。
 糖尿病の増加要因として、日本人の糖尿病の約9割が生活習慣病を背景にした2型糖尿病であり、その発症の機序である「インスリン抵抗性」や「耐糖能異常」に肥満が大きく関わっていることが挙げられます。
 このため、予備軍を含めた糖尿病の予防や治療には、肥満対策は欠かすことはできません(
◎肥満と脂肪細胞の働き
 中年太りに代表される肥満は、脂肪細胞の数は増えず、脂肪細胞一つ一つが肥大した「肥大性肥満」に相当します。
 近年、脂肪細胞に関する研究が進展するにつれ、脂肪細胞が単にエネルギー貯蔵だけでなく、肥大した脂肪細胞がさまざまな生理活性物質(アデイポサイトカイン)などを産生・分泌して、全身の内分泌や代謝に強い影響を及ぼしている体内で最大の重量*をもつ『内分泌器官』として位置づけられています。(*健康的な女性の体重の約30%、男性では約15%に相当)
 特に、内臓脂肪はインスリン抵抗性など一連の代謝異常を引き起こし、その結果としての糖尿病、高血圧、高脂血症など危険因子が加わることで動脈硬化が加速され、心筋梗塞や脳梗塞などの危険性が増大します。
 このため、生活習慣病においては、それぞれの疾患の予防や治療の基本として、肥満対策が重要となります。

肥満と糖尿病

中野薬房ナチュラルインフォメーション