不眠、うつ状態等の関係解析
不眠、うつ状態等の関係解析
1日の睡眠時間7〜8時間の人が最もうつ状態の有病率が低いという調査結果が、日本大学医学部社会学講座の兼坂佳孝専任講師らの研究グループにより明らかになりました。同グループは全国300地区、約2万5千人の20歳以上の男女を対象に行われた不眠とうつに関する疫学調査(平成12年厚生省保健福祉動向調査)の集計データを解析。1日の睡眠時間が7時間より短くなればなるほど、8時間より長くなればなるは,どCES−Dscdie(うつの指標)の得点が高くなることがわかりました。また、従来うつの特徴的な症
状とされてきた早朝覚醒より、入眠障害の方がうつと強い関連性を有することが認められました。不眠へ
の対処法として多く用いられる寝酒については、多変量解析の結果、中途覚醒との有意な関連が認められ、
むしろ不眠を誘発する可能性が示唆されました。そして一般住民を対象とした不眠とうつに関する大規模
疫学調査は世界的にも初としています。
レビー小体型認知症 〜 幻視で気づく
 レビー小体型は、レビー小体と呼ばれるたんばく質の塊がたまって、脳などの神経細胞が変性する進行
性認知症です。60〜70歳代以降の発症が多く、諷知症の約半数を占めるアルツハイマーに次ぎ、脳血管障
害による認知症と並んで2割に及ぶとも考えられ始めています。
 <症状に波あり>
 しかし、診断基準が出来てまだ10年の上、必ずしも典型的な患者ばかりでなく、アルツハイマーを併発
する人もいたりで、専門医以外では診断が難しいのが実情です。最初に気づきやすい症状は、幻視や錯視、
誤藩で、実際にはいない人や虫などが見えたり、同居する家族を他人と見間違えたりします。『後頭葉の血
流や代謝が低下しているのが特徴で、視覚に関係する脳領域の異常が幻視などにつながっている』と考え
られます。また、アルツハイマーでは、大事な物が見当たらないと短絡的に周囲の人が取ったと思い込む
『物取られ妄想』が起きますか、レビー小体型では、本人に見えている『(幻の)その人が何かするのでは』
など、二次的な被害妄想に駆られることが多く、『見えない』『思い過ごしだ』と周囲が否定すると、不安
感や孤立感を増し、うつ状態に陥りやすくなります。初期には日や時間によって症状が出たり出なかった
りするのも特徴です。患者の1割は予兆として睡眠時に急に大声を出したり暴れたりする「レム睡眠行動
異常」を起こします。
 <根治療法はまだ>
 レビー小体型は神経細胞の変化で見れば、パーキンソン病と同じグループの病気で、進行すると筋肉の
こわばりや小刻み歩行、じっとして動かなくなるといった、パーキンソン病と同じ症状が出てくる人も多
い。そうなると転倒しやすくなり、その防止が介護の必要度や寿命も左右してきます。早釧こ対応すれば
病状の悪化を抑えたり、一時的でも介護負担を軽くすることが出来ます。また根本的な治療法は見つかっ
ていませんが、アルツハイマー用の薬アリセプトがレビー小体型にも効果的だという報告が相次いでいま
す。初期の精神症状には、抗精神病薬や漢方薬の抑肝散が効く場合もあることが分かってきました。ただ
薬はバランスを失すると逆に症状を悪化させかねない難しさがありますので、認知症の専門医の診断や助
言を受ける必要があります。

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