「長寿国・日本」が危ない
−帝京大学医学部 寺本民生教授−

 《今、なぜメタポリックシンドロームなのか》
世界的に脳血管病も含めた心血管痛が非常に増えているのが現状です。欧米諸国だけでなく、日本、東南アジア、特に中国・インドで急増しており、WHOの2002年のワールドヘルスサポートも緊急課題として取り上げています。1980〜90年代にかけては、日本や中国は本当に心筋梗塞が少ない国として不思議がられていましたが、21世紀になると大きく変わってきました。その頃から日本人の肥満度は40代を中心に多くなり、コレステロール値も上昇して、動脈硬化性疾患が増えてきました。肥満対策を大きく掲げた国のプロジェクト「健康日本21」も現実には増加している状況の中、メタポリックシンドロームは内臓脂肪という科学的な根拠をもって、おなかの胴回りの目標値を設定したのせ、国レベルの健康施策として受け入れられ、また肥満の帰結として動脈硬化症を予防できるとなれば、国民の健康と共に医療費の削減にもつながります
《肥満対策と子供への食青が重要》
 肥満に関しては米国でも、残された最大の健康問題が肥満と、プッシュ大統領も最初の演説で「21世紀の戦いは肥満との戦いだ」と言っております。「サイエンス」という科学雑誌では、2050年くらいになると、恐らく平均寿命が短くなると予測しています。どこの国でも少しずつ寿命が延びているのに、そういう見方が出てくるのは、今の子供たちの肥満を考えざるを得ないからです。日本の将来を考えたら、そこが重要になってきます。現在40代の人たちが次の日本を担う子供たちを育てています。その人たちが子供に対してどういう教育(食育)をしているかが重要な面でする二手供たち:の胞満盲ま暗面50年代と平成7年を比較しても、平均3〜4倍になっています。
急速に肥満児が増えてきているのです。現実問題、その子供たちが大人になる時は、大変なことになるのではないかと心配されます。メタポリックシンドロームという概念は大人を啓発することに重きを置いていますが、子供たちにも波及することを考えて「食育」も加えた二段構えの対策が必要となってくるでしょう。

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