亜鉛とアトピー性皮膚炎
亜鉛とアトピー性皮膚炎

 アトピー性皮膚炎は遺伝的素因も含んだ多病因性疾患で、一般的治療法としてはステロイド剤の外用が殆どです。
 今、アトピー性皮膚炎の治療に「栄養療法」が注目されています。様々な疾患の原因がビタミンやミネラルといった微量栄養素の減少や欠乏によるバランスの乱れが原因になるこ ともわかってきました。したがって栄養状態のバランスを整えることで症状が改善すること もあります。
 例えば、亜鉛レベルの低下はアトピー性皮膚炎ではよくみられます。亜鉛が必須脂肪酸の適切な代謝にとって重要なものである(亜鉛はリノール酸をγ−リノレン酸に転換する(△6−不飽和脂肪酸に必須である)ことを考えると、アトピー性皮膚炎患者にとって、亜鉛の補充は非常に望ましいものと言えるでしょう。
 亜鉛は200種類以上の酵素活性に必要なだけでなく、細胞分裂や貯蔵されたビタミンAを利用するための蛋白質合成などにも関与し、健康な皮膚をつくるためには必須の栄養素です。
 また亜鉛不足は、精神疾患を診断するための基準となっているDSM分類でも、亜鉛欠乏症の除外を併記することからもわかりますが、精神疾患とも深く関与する栄養素です。

 亜鉛は厚生労働省の統計でも日本人の所要量に満たないミネラルの1つにあげられています。亜鉛は血糖コントロールで重要な働きをするインスリンの分泌を調節する働きをもっています。そのため不足によってインスリン分泌が適切に行われないことにより、血糖調節に異常が生じた場合には低血糖症を引き起こすことになるのです。実際アトピー性皮膚炎で重度な亜鉛欠乏の場合には低血糖症が必発するのです。
 
アトピー性皮膚炎は、柑33年に米国の皮膚科医サルツ八一ガーが提唱した「再発を繰り返す治りにくい湿疹」のことで、アレルギーとの関わりが強いと言われてし、ます。漢方の考え方では、象の停滞がベースにあって、血と水の巡りが悪くなりなり、皮膚症状が現われていると考えられます。したがって、体内の気の巡りを良くして疹血・水毒に対処することが治療の基本になります。温めて冷やす漢方処方(黄連解毒湯、温清飲など)、水毒を取り除く漢方処方(消風散、桂枝加黄耆湯など)。

サポートしてくれる健康食品・栄養素=ハトムギ(消炎)、セイヨウタンポポ、霊芝、紫蘇の葉、ドクダミ、ビタミンAやβ−カロテン、ビタミンB群、ビオチン、カルシウム、亜鉛
外用=ヨモギ、木酢・竹酢入浴剤

       
アトピー性皮膚炎患者が避けるべき食品

動物性食品               
豚や牛の脂肪(ラードやヘッド)、サケ、マス、ウナギ、魚の卵(イクラ、スジコ)、ケーキ

植物性食品
もち米製品(餅、赤飯、おかきなど) ピーナッツ、ピーナッツバターチョコレート

中野薬房ナチュラルインフォメーション