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5.指圧、按摩、マッサージのツボ療法
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5.指圧、按摩、マッサージのツボ療法
「ツボ療法」の中で、誰にでも手軽にできるものといえば、何といっても器具を使わない指圧、按摩、マッサージでしょう。
童謡にも「♪母さんお肩を叩きましょ、タントン、タントン、タントントン」とあるくらい、子供のころから、大人の肩を叩くとか、もむ、なでる、腰の上を踏んで(押して)お駄賃を貰ったなどの懐かしい体験は、多かれ少なかれ私たちの記憶にあるはずです。 時は流れて、今では自分が、子供たちに叩いて貰っている方があるかも知れません。
この子供のころ体験した「叩く、もむ、なでる、押す」の動作に、さらに「こねる、ふ
るわす」などの動作が入ったものが、指圧、按摩、マッサージには欠かせない基本の手技(テクニック)なのです。
このいずれにしても、第一章で述べた「抑按調摩の法」の考えに従い、その人の症状に
合わせて、強からず、弱からず、適度な強さ加減で「手当て」をするのがポイント。
「押す」のは、普通、体重を手のひらや指先にかけ、ヘルスメーターで3〜5キログラムの目盛りがでる程度の圧力で、2〜3秒間ほど押さえます。
実際にヘルスメーターを押さえて、試してみると分かることですが、3〜5キログラムの圧力の強さは頭で考えているよりも、ずっと弱いものです。
こんなに弱くてよいのかと、疑問に思うほどですが、間違いではありません。
力は徐々に加えていき、徐々にひいていくようにし、力の方向が、常に患者の身体の中心に向かうようにするのが大切なコツ。
「もむ」のは、手のひら全体、または指の腹全体で軽くやわらかにもむこと。
「なでる」のは、手のひらを皮膚にピッタリつけ、軽い圧力でなで、さすります。
「もむ」、「なでる」のどちらも指先だけに力を入れると効果がでません。
「叩く」のは、両手、または片手で、あくまでも「軽くリズミカル」に、が原則です。
どんどん、と強く叩いてはいけません。
「ふるわせる」のは、手のひら、指を身体にあてて、軽く圧力を加えながら、細かい波紋
状の振動を与える方法です。
「こねる」のは、指の腹で「押した」ときに、刺激が行き届くよう、ゆっくり、指の腹で、
ごく小さく押しもむ感じですること。
いずれの場合にも、力がかかる方向は、患者のツボの位置に垂直に、身体の中心に向か
うようにすることに心がけてください。
ツボの位置が合っていても、押さえる方向がずれていたのでは、効果はだせません。
治療にあたっては、その前後に次のような注意をはらいましょう。
◎手当てをする人は、手の爪を短く切り手指を清潔にしておくこと。
◎食事の直前、直後の手当ては避ける。排便、排尿は前もってすませておく。
◎妊婦、悪性腫瘍のある人、重い消化器疾患、心臓疾患の人などの、胸部、腹部を圧迫す
るような指圧やマッサージはしないこと。
◎冬季など、身体が冷えたままの状態で手当てを受けないこと。
特に室温には注意をし、やや暖かめの温度で手当てをしてください。
冷たい身体、冷たい部屋での手当ては逆効果になります。
その点入浴後などは好適です。
◎ホテルなどでマッサージをたのむと分かることですが、マッサージ師によって手当ての方法がずいぶん違います。
十人十色、一人一芸ともいえますが、あまり強すぎるもの、乱暴なものは感心しません。
家庭での治療も、手当てを受ける人が
リラックスできるような状態で、穏やかにするのがベストです。
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