1.「奥の細道」芭蕉もすえた足三里


1.「奥の細道」芭蕉もすえた足三里
 
 「奥の細道」で知られる俳人、松尾芭蕉は、元禄二年(一六八九年)奥州への旅立ちに当たって、序章に次のように書いています。
「月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。…(中略)…笠の緒付かえて、三里に灸すゆるより、松島の月先心にかかりて云々…」。
 ここにでてくる三里は「足の三里」 のツボのことですが、今から三百年以上もの昔、現在とは違い自分の二本の足だけが頼りの「未知の国」 への徒歩旅行に出発しようとする芭蕉が、足や胃腸を強くし、健康維持に役立つ 「足の三里」 のツボにお灸をすえながら、これからの旅に心踊らせる様子がしのばれる文章です。
 この芭蕉に限らず、針を刺したり、お灸(きゆう)をすえて病気を治したり、按摩や指圧、マッサージで体調を整えたりする「ツボ療法」 のマイルド効果は、苦から多くの日本人に認められ、親しまれてきました。
 最近の研究では、その効果が再認識されるとともに、簡単に自分でできる新しい方法と製品も発表されております。
 @自分や家族の肩こり、腰痛、ひざの痛み対策、健康維持のためとか…
 A医者の検査では「異常無し」といわれているのだが、何とはなしに体調が思わしくない日々がつづいている…
 B「年のせい…」といわれて、取り上げてもらえない不快症状がある…
 こんな場合に、まず最初に家庭でできる解消法、つまりセルフメディケーションの一つとして、ぜひ活用してみたい治療法の一つが「ツボ療法」です。
 しかし、一般には、「ツボ療法」の正しい情報が伝わっていないようにも思われるのですが、お読みになれば、そのアウトラインがつかめるはずです。