役立つ漢方薬と食養生

4.痛みに効く漢方薬
4.痛みに効く漢方薬
 
 漢方では「病名」ではなく、病人の「前提条件」である「証」によって漢方薬の処方が決められるのが原則になっていることはすでに別頁でも述べました。
 それだけに、漢方薬を選ぶには現代医学の病名だけで、ストレートに○○○病に□□□ というわけにはいきません。
 しかし、専門家でない人が、とりあえず自分の「前提条件」を決めるには、「実証」か「虚証」かを区別するだけでも、漢方薬の処方名を決めるのに大いに役立ちます。
 次ぎにご紹介する漢方薬は、痛みのある人によく使われる処方(繁用処方)の一部なので参考にし、不明の点があれば専門家に尋ねるようにしてください。
 ◎「実証の人に用いる処方」
▽葛根湯…(かっこんとう)
 病気の初期で頭痛、寒け、発熱があり、首から背中にかけてこり、自然発汗がないことを目標に用います。
 慢性の場合には発熱、寒けを除外して考え、肩こり、神経痛、耳、歯、のどの痛みなどに広く用いられます。
▽小柴胡湯…(しょうさいことう)
 体力が中くらいで、胸から脇腹にかけて圧迫感があり、首や肩がこり、朝起きると口の中が苦いとか、粘る感じがし、便秘でない人の、のど、背中、脇腹などの痛みに。
▽大柴胡湯…(だいさいことう
体力が中くらいで、胸から脇腹にかけてと、みぞおちに圧迫と抵抗感が強くあり、便秘、肩こり、耳鳴りなどを伴う人のトラブルに。
▽防風通聖散…(ぼうふうつうしょうさん)
 いわゆる太鼓腹といわれる美食タイプの太った人で、便秘、疲労感、動惇などのある人の苦情に。
◎「虚実中間の人に用いる処方」
▽五積散…(ごしやくさん)
比較的体力が低下している人で、寒気、湿度などへの順応が不得手で、下腹部が冷える人の、腰痛、神経痛、リユウマチ、生理痛などに。
▽疎経活血湯…(そけいかっけつとう)
体力が中程度の人で、腰から下の関節に痛みがあり、夜間痛みが強くなるタイプで、胃腸が丈夫で酒好き、下腹部に抵抗または圧痛がある人など。
▽加味造退散…(かみしょうようさん)
虚実の中間(間証)よりも虚の傾向の人で、冷え性、貧血ぎみ、身体が急に熱くなった後、急に寒けがしたりする、神経質で疲労感のある人に。
◎「虚証の人に用いる処方」
▽八味丸…(はちみがん)
 体力があまりない人で、下半身の脱力感や皮膚がカサカサになった感じがあったり、のどがよく渇いて、夜間尿の回数が多い老人や、糖尿病患者などの坐骨神経痛、手足のしびれなどに用いられます。胃腸の弱い人は食後にのんでもらうか、他の処方にします。
▽当帰芍薬散・・・(とうきしゃくやくさん)
 比較的体力が低下していて、顔色は青白く、貧血ぎみ、疲れやすく、生理異常のあるような人に用いられる有名な処方です。
 虚証の、漢方でいう「察血(おけつ)」=古血を治すといわれ、へその右または左斜め下に圧痛と抵抗が感じられる人に。
▽桂枝加朮附湯(けいしかじゅっぶとう)
 比較的体力が低下している人で、冷え性、慢性的な痛みや、手足にしびれ感などがあり
尿量が少なく、腰痛や屈伸困難などを訴える人に。
▽防己黄菅湯 (ぼういおうざとう)
 いわゆる水太りの体質で、疲れやすく、汗の多い傾向の人のひざの痛みに用います。
 
一口メモ
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 遠赤外線セラミック活水抽出法によるもので、夜寝る前に、スイッチを入れておくだけで、夜の間、8時間から10時間をかけてゆっくり成分を抽出、翌朝には煎じ上がった状態になるものです。