第2章 症状とツボ

5.ぎっくり腰




Cギックリ腰
 突然の激しい痛さを表現するのに、「魔女のひと突き」 という西洋の言葉があります。
 日本人にはあまり馴染みが無いはずの西洋の「魔女」ですが、いつの間にか 「魔女のひと突き」 の言葉だけはよく使われるようになりました。
 その「ひと突き」の痛さが、重いものを持ち上げたり、何気なく椅子から立ち上がろうとしたとき、また前かがみの姿勢をとったときなど、ある日突然、腰に 「ギクッ」ときて、動けなくなってしまうのが「ギックリ腰」です。
 突発性腰痛症ともいい、いわば腰の捻挫で、必ずしも重いものを持ち上げたり、急激な運動をした場合にだけに起こるとはかぎりません。
 日常のありふれた動作で起こるだけに、普段から運動不足や、慢性疲労、肥満の解消に努めていないと、なりやすいものです。
 腰だけに痛みがあるのが特徴で、腰の筋肉が肉離れを起こしていたり、腰椎の関節がずれたりしていることがあります。
 とりあえずは安静を守っていれば、痛みはおさまってしまいますが、何回もくり返していると、椎間板ヘルニアなどを起こしやすくなります。
 本当の椎間板ヘルニアになると、腰痛はもちろん、背部の痛み、下肢の痛みとしびれ感などが起こり、あぐらがかけない、立っていられない、おじぎができない等々、つらい症状がいっぱいです。
 自分では「ギックリ腰」など、たいしたことではないと軽く考えていても、いつの間にか椎間板ヘルニアになっていたということも無いわけではありません。
一回でも経験のある人は注意が必要です。