第2章 症状とツボ

4.五十肩


4.五十肩
 
一般に「五十肩」とか「四十肩」といわれるこの病気を、正しくは「肩関節周囲炎」または「肩甲上腕関節周囲炎」といいます。
 周囲炎」の名のとおり、「五十肩」は年をとるにつれ、肩関節周囲の筋肉や腱が老化現象を起こし、スムーズに運動のできる範囲が狭くなったものです。
 骨自体の病気ではありません。
 初めのうちは、肩や腕が重苦しく感じる程度ですが、これに伴って痛みが徐々に強くなり、「手が後ろに回らない」「腕が上にあげられない」など、日常生活の動作に差し支える状態になります。
 また、数は少ないのですが、人によっては、ある日突然、肩に痛みが起こり、昼も夜も痛みに苦しむというケースもあります。
 痛みのある期間は、通常は半年か一年、長いと一年半くらいで、いつの間にか落ち着い
 て治ってくるものの、その間の苦しさは相当なものです。
 悪くなるのは左右どちらかの肩、ということが多く、両肩が同時に五十肩になることはほとんどなく、また、右利きだから右肩が悪くなるとはかぎりません。
 五十肩は、肩をあまり使わない人に多く見受けられますから、再発予防のためにも、五十肩の治療体操を実行してください。代表的なのがアイロン体操で、アイロンを持って、肩の筋肉を和らげる運動法です。
「ツボ療法」は、急激な痛みが起こった急性期がすぎて、ある程度痛みが落ち着いてから開始します。
 肩先が冷えないようにふだんから注意し、「ツボ療法」では、主としてお灸を使って手当するのが効果的です。