中野薬房でのアトピー治療体験談

2010112日現在   石川○○

 

 私は2008年3月1日より、中野薬房で治療を開始しました。それまでの私のアトピー経歴は別紙の通りで、ただ症状がある箇所にステロイド軟膏を塗ったり、時にはステロイドを内服する、といった治療しかしてきませんでした。また、時に皮膚科で処方された漢方薬を飲んだこともありましたが、効果はわかりませんでした。食事や便のことなど全く頭に無く、皮膚と内臓の関係性など考えたこともありませんでした。そのため、治療直後のリバウンドは壮絶なものでした。

 

 2008年3月1日、初めて中野薬房を訪れました。腸管の傷付きや弱りがアトピーの原因であると知り、すごく驚いたのと同時に、腸を治し体の中からきれいにすることでアトピーは完治すると知り、辛いリバウンドを乗り越えてでも治したいという気持ちになりました。今の段階で完治させれば、将来結婚して生まれてくるであろう子どもにも遺伝する可能性が極めて少なくなると知り、今このタイミングで中野薬房とめぐり合えて心から良かったと思いました。そして中野先生はこれまで何人ものアトピーの方を完治に導かれたという経験を持っておられ、わからないことも丁寧に説明してくださるし、とても信頼できる先生だと思い、思い切って脱ステロイドに踏み切ることが出来たと思います。

 

 まず、食生活について説明を受けました。「少食(腹7分目)、毎日排便、間食はしない、一口最低50回以上噛む」など。避けたい食品については「白砂糖、肉、卵、乳製品、小麦粉、ラーメンや焼きそば、チョコレートやアイスクリームなどの菓子類、パン、餅、芋類、シイタケ、タケノコ、ホウレンソウ、ナス、ゴボウ、インスタント食品、青味魚など…」特に少食に気をつけて、まずは腸の回復が一番だと教えていただきました。

 

初めに処方されたのは、酵素、ビフィズス菌含有食品、循環元、ガロール(途中から胃神我術錠に変更になった)、ファイブアスベン、ビタミンC。保湿クリームとして輝麗M、痒み止めのプラタギン(現在はモスクリーム)、ラブマック。当時は仕事もしていたので、あまり激しいリバウンドが出ないように酵素、ビフィズス菌含有食品を夜寝る前に1包、循環元(4カプセル)とガロール(3錠)を朝昼晩食事前、ファイブアスベン(1包)とビタミンC(4錠)を朝昼晩食後に飲みました。

 

しかし、抑え気味に酵素、ビフィズス菌含有食品を飲み始めたにも関わらず、翌日には顔が赤くなってしまいました。続けて飲むとますます赤みが強くなってきて、浮腫みも出始め、会社に行く気力が無くなってしまいました。もうこうなったら会社も辞めて、治療に専念しようと思い立ち、約一週間後には会社を退職。酵素、ビフィズス菌含有食品も毎食前空腹時に飲むように切り替えました。そこから徐々に悪化していきました。途中3月20日に祖父の法事があり、弱めのステロイドを使って一時的に抑えました。その翌日、ステロイドをまたやめたら一気に症状が悪化。顔、首がジュクジュクとしてきて、リンパ液が噴き出してきました。鎖骨の辺りが特に痒く、爪でグイグイ押して掻かないようにしました。パンパンに顔が浮腫み、首も痛くて回らなくなりました。その頃から抗菌軟膏を塗り、ラップを巻くというやり方をするようになり、そうする間は痛みも痒みもすっと引くのでとても楽になりました。その直後から延生を、寝る前に3カプセルずつ飲むようになりました。少しでもリバウンドが少なくて済むようにとのことでした。

 

 少しして、体にも徐々に症状が広がってきました。背中や腕、太ももにも強い痒みが襲ってきました。浮腫みもあり、全体的に皮膚が赤い状態。この頃くらいから痒さのあまり夜眠れなくなり(布団に入るとものすごい痒さに襲われる)、毎日新聞配達の人が来るまで目が冴えてしまっている日々でした。真夜中に背中を中心に体が痒くて仕方なくなり、何度も母を起こして掻いてもらいました。明け方からようやく眠り始め、昼過ぎまで眠りました。あまりの痒みで息ができず、過呼吸を起こすこともありました。中野先生とは携帯電話の連絡先を交換しており、「辛いときはいつでも電話しておいで」と言ってくださっていたので、何度か電話で先生に助けていただき、とても励みになりました。

 

4月20日にいとこの結婚式があり、そのときも一時的に症状を抑えるため、3日間ほど弱めのステロイドを使用しました。久しぶりにステロイドを塗ったのですごく効き目があり、見た目はすごく綺麗になりました。

 

 結婚式の直後くらいから、顔と首のリンパ液が少しずつ減ってきました。しかし、このころから脚がすごく浮腫むようになりました。膝から下は滝のようにリンパ液が流れ出てくることもあり、タオルを巻いて足を高くして寝ていました。パジャマも一日に何度か替えないとリンパ液でベタベタ、布団のシーツも湿気と熱でベトベトになるため、母が何度も替えて干してくれました。体中熱気を帯びていたのですが、逆に寒くてガタガタ震えていました。長年のステロイド使用で自律神経も狂ってしまっていたのだと思います。このくらいから生理も止まってしまいました。しかし、きちんとアトピーが治って免疫機能が整ったら自然と生理も復活すると先生から言われたので、とにかくアトピー治療だけに専念しよう、と思いました。

 

 5月末、脚の浮腫みが劇的に悪化。膝の上辺りから足首まで、まるで象の脚であるかのように腫れました。その上、水虫菌が指先から入り、感染症に罹ってしまったようでした。左足だけがもっと腫れて、40度以上の高熱が2日ほど続きました。この時ばかりは仕方ないので内科で診察してもらい、抗生物質と痛み止めのロキソニンを処方されました。その時、脱ステロイドについてその医師に理解をしてもらえなかった上、ステロイドを強く勧められたので心がくじけそうになりました。そんなときも、中野先生に「時間はかかるけども絶対に良くなるから信じて。」と言っていただき、乗り越えられたと思います。3日ほどで熱は下がり、脚の痛みも一週間ほどでとれてきました。(しかし腫れはすぐにはとれず、結局その年の11月くらいにようやく元に戻りました。)

 

 脚の痛みが無くなって間もなくして、アトピーの状態が劇的に悪化しました。おそらくこの時が一番のピークだったと思います。腕や背中、首、顔全てが痒くなって、皮膚も弱りきっていたのか掻くと皮膚がズルンと剥けるようになってしまい、リンパ液が全身から出ました。まるで全身が重度のやけどになってしまったかのようでした。特に膝から下に関しては、滝のようにドバドバとリンパ液が流れ出て、タオルでぐるぐる巻きにして過ごしていました。体全体に抗菌軟膏を塗りラップをしました。この時期は掻き破った肌が痛くて痛くて、お風呂に入るのも困難でした。カンゾウ粉を先生からいただき、沸かしてお風呂に入れると少し楽でしたが、痛さのあまり泣きながらお風呂に入る日々でした。食欲もほとんどなくなってしまい、水を飲むのも困難で、どうにか頑張って少量の水で酵素、ビフィズス菌含有食品や他の薬を流し込むといった感じでした。起き上がる気力もなくなり、あまりにつらいときは半分寝たまま母に食事を介助してもらうこともありました。この頃から、水虫にも効果があるということで、インターパンチも毎食前に飲むようになりました。

 

6月になり、少しよくなったと思ったらまた悪化。一日良くなったなぁと思う日があると、またすぐ悪化して、23日経つとまた少しよくなり…の繰り返しだったように思います。6月第二週の悪化がひどく、この時は脚にとどまらず全体が浮腫みでパンパンに。体重も50キロから58キロへ、一週間ほどで増えてしまいました。この時はゴレイサンとケイシブクリョウガンの2種類の漢方薬で対処することに。これらを飲むと、一時間に一回くらいのペースでおしっこに行きたくなり、トイレの回数がものすごく増えました。漢方のおかげで2週間ほどで浮腫みがとれ、体重も45キロになりました(先ほども書いたとおり、脚の腫れだけはすぐにはとれませんでしたが)。

 すると、この数日後急にリンパ液が止まり、浮腫みが取れたため見た目もすっきりして、別人のように良くなりました。写真を確認しても、急にスッキリとした感じになりました。

5月と6月の、この一番ひどかった時期に関しては、カルシウムも飲んでいました。少しでもリバウンドの波が少なくて収まるように、です(が、効いていたかどうかはよくわかりません)。

 

6月に半ばに浮腫みがとれ、リンパ液もとまって、「このまま治ってしまうかも…」なんて思いましたが、甘い考えでした。7月に入ってから、また急に体がだるくなり、痒くなりだしました。何だかパジャマがやけにベタついて体にくっつくような気がすると思ったら、リンパ液がまた体から出始めました。しかし、45月のようなひどい出方ではなく、全体にうっすらといった感じだったので、気持ち的には随分楽でした。

7月は初めの2週間ほどがかなり調子よく、少しずつ外出もしていたのですが、後半はまた悪くなったり良くなったりを繰り返すようになりました。この頃は、1日〜2日いい日があると、また一週間くらい悪くなる。それを繰り返す感じでした。一旦「このまま治るかも」と思った後にまた悪い波が襲ってくると、落ち込みようも二倍でした。そんなとき、いつも先生が「そういうのは悪化ではなく、免疫がまた一段と上がるための症状だと思おう」と言ってくださったので、少し前向きになれました。

 

7月くらいから手の甲と指の外側がとても痒くなり、寝ているときに我慢できずに掻きむしってしまい、見た目にも相当ひどくなりました。特に指の関節部分が酷く、グジュグジュになってしまったため、この時ばかりは23回弱めのステロイド軟膏を塗って抑えました。(しかし結局はやめたらまたすぐ症状が出てきましたので、我慢するしかなかったように思います。その後、指の炎症は一年半くらいかけてようやくほぼ回復しました。手や指などが一番時間がかかったように思います。)特に寝ている間が一番痒かったので、夜中掻いてしまわないように抗菌軟膏を手の甲と手首、そして指の外側にたっぷり塗り、リント布を当てて包帯でぐるぐる巻きにして寝ていました(大体翌年の2月くらいまで続けました)。

 

そこから初秋まで、小康状態を繰り返しながら、夜になったら少しずつ散歩をするようになりました。初めの三ヵ月がほぼ寝たきり状態だったので、体中の筋肉が落ちてしまい、少し歩くのも一苦労だったのです。脚の浮腫みも、歩くことで解消されるかもしれないと思い、体調がすぐれない日以外はなるべく少しでも歩くようにしました。そのうち気づいたら、11月はじめくらいには脚の腫れがすっかりひいていました。しかし、生傷がたくさんで、全体的にジュクっとした状態だったので、靴下が履けず困りました。痒みもひどく、日に何度か発作のように足首から膝上にかけて痒くなり、なかなかよくなりませんでした。

脚(足)と手以外の皮膚がとてもよくなってきて、潤いがだいぶ戻ってきたため、保湿クリームも輝麗Mだけでなく輝麗Sを併せて使用することになりました。元々Mだけだと私には刺激が強すぎてか、逆に痒みが出てしまい困っていたため、Sと併用することですごく楽になりましたし、ベタベタ感も減って嬉しかったです(Mはワセリン系でしたが、Sはスクワランなどが中心だったため、サラサラとしていました)。

 

11月後半くらいから、また急に気分的にも楽な日が続きました。顔の炎症が無くなったので、タートルネックなどを着れば見た目にはあまりアトピーとわからないのではないかというくらいまで回復しました(しかし脚は相変わらずひどいため、包帯を巻いてスパッツ等で押さえてからズボンをはく、などの処置をしていました)。そこから2月くらいまでずっと症状が落ち着いていたため、少しずつ友人と会ったり、内容に気をつけながらたまに外食をするようにもなり、この調子で次の春くらいには社会復帰に向けて行動できるかなぁと思っていました。

 

しかし、2月後半からまた顔の症状が悪化。恐らく黄砂や花粉の影響だということでした。顔がものすごく痒くなり、我慢できず掻いて真っ赤に。掻いたところからうっすらリンパ液が出て、つらい日は顔全体に抗菌軟膏を塗って過ごしました。顔だけでなく、体の痒みも強くなり、特に膝が悪化しました。普通膝の裏が痒くなることが多いと思いますが、この時は膝小僧が痒くなり、掻きむしってしまうこともありました。しかし、これらの悪化も大体1週間ごとに良い悪いを繰り返し、少しずつ回復していきました。

4月には随分良くなりましたが、5月に入りまた悪化。この時は23日ごとに良い悪いの波を繰り返しました。520日くらいに、ものすごく顔が痒くなってしまい、掻きむしって顔の皮が一枚なくなるくらいになってしまうくらい大悪化しました。この時は久しぶりに本当に気持ちも沈んでしまいました。

 

しかし、これを最後にリバウンドがこなくなりました。全体的にカサついている部分はあったものの、どんどん回復している感じでよくなるのがわかりました。まだ社会復帰するには不安があったので、あまり焦らず来年の春ごろまでは様子を見ようと思い、ゆっくり過ごしました。もうこの頃には「いつものすごく痒みがくるかわからない恐怖」みたいな発作が来なくなったため(以前は一日に何回か急に息ができなくなるほど痒くなることがあった)、行きたいところには積極的に出かけるようになりました。手と脚(足首)の調子は小康状態でした。

 

秋になり、101日にまた久しぶりに少し悪化。5ヵ月も悪化していなかったのでまた気持ちがかなり沈みました。この時は顔からうっすらリンパ液が出て痒くなり、目も腫れました。体も全体的に痒みが出ました。こうなるととてもだるくなり、眠気が襲ってくるので、我慢せずに眠りたいだけ眠ります。そうして、この悪化も3日ほどで落ち着きました。

 

107日から飲み薬が大幅に変更されました。一年半の治療で、初めの頃の壮絶なリバウンド時と比べたら見違えるほどに回復。先生からそろそろ生理を起こさせることも考えよう、と言われ、「豊温錠」を飲むことに。そして、本来ならば免疫疾患の治療に使われる苦い漢方薬も飲むことになりました。代わりにビタミンCとインターパンチ、延生を中止しました。

これらの薬が効いたのか、ここからますます著しく回復しました。まず脚の傷(全体的にジュクっとしていた)のが乾いて、とてもきれいになってきました。痒みも減りました。特に人の目につくところだったので気になっていた手の指の炎症も収まりました。

 

11月後半くらいから、顎が痒くなり、赤くボコボコとした状態になってしまう日がありました。その都度食事を更に気をつけ、量も極力少なめにして腸を休ませるなどして酷くならないように気をつけました。1月現在は少し赤みがあるものの、だいぶ落ち着いています。また、指がよくなってきた代りにか、手首に少し症状が出てきましたが、ジュクジュクすることはなく、掻いても傷ができますが、そこまで酷くならないような気がします。気持ち的には楽だし、手首や足などの末端と、首の症状は最後まで出る、と聞いたことがありますので「もう一息だ」と自分に言い聞かせ、頑張っています。

10月初めから豊温錠を飲み始めたものの生理はまだ来ませんが、体が「もういいよ」と判断したら自然と来るだろうと思い、焦らずゆったり待とうと思っています。

 

まだ完治には至っていませんが、治療を始めたころと比べたら見違えるようによくなりました。むしろ、ステロイドを使っていたころよりも肌がきれいになりました。肌全体が強くなったような感じがします。

アトピー治療ということで中野薬房に罹り始めましたが、結果的に体全体を、内側から健康にすることができていると思います。まず、食事の大切さについて知ることができて、とてもよかったと思います。以前はアトピーとは単なる皮膚の疾患であり、食事や腸との関係なんて全くもって考えてもいませんでした。しかし、生き物は食べた物からできる、という「医食同源」という言葉を先生から教えていただき、アトピーに限らず健康に生きるということは、正しい食生活をすることが最低条件であるとわかりました。またそういう生き方をすることで病気知らずの人生を送れると学び、何よりもそうした正しい情報を身につけることができたということが、一番すばらしいことだったのではないかと思います。中野薬房で治療したことによって、たくさんの財産を得ることができたと思います。

「体質改善には千日養生せよ」という言葉があります。20101月現在で、治療を始めてから1年と9ヵ月が経過しました。日数に改めると約600日です。なので、あと一年はこの食生活を続け、完全にアトピーが治るまでは日々努力するつもりです。

 

最後に、アトピー治療を通じて、たくさんの人に支えてもらいました。先生や奥さんにはいつも温かい言葉で励ましていただいたし、夜遅い時間にも関わらず電話で悩みを聞いていただいたことも何度かありました。とてもありがたかったです。そして、家族にもすごく助けられました。日常生活もままならなくなってしまった時には、身の回りの世話などいろいろなことを介助してもらい、特に母には時間的にも体力的にも無理をさせてしまったと思います。また、仕事もできず収入がない私を金銭面的にも支えてくれた両親に、すごく感謝しています。

中野薬房で治療をしたことでたくさんの物を得ることができて、とてもよかったと思いますが、その反面本当にたくさんつらい思いをしたし、数え切れないほど涙を流しました。見た目も酷くなるため何ヶ月も人に会うことができなかったし、仕事もできなくなりました。体の中から治そうとするためには、相当な覚悟が必要です。気軽に人に勧めることはできませんが、ステロイドを使い続けることはとても怖いことだと思います。私は中野薬房で治療することができて、とてもよかったと思います。一生治ることがない、うまく付き合うしかないと思っていたアトピー性皮膚炎を治すことができる、もう薬を使わなくてもいい、気兼ねなく温泉や海にも行ける。こんな「普通の人が普通にできることを、できるようになった」という喜びを手に入れることができて、心から良かったと思います。

私はまだまだ完治に向け、最後まで頑張ろうと思います。そして、完治してからも、健康に一生を送るために、中野薬房で得た知識を忘れずに生活していこうと思います。心から、中野先生、奥さんに感謝します。

(参考写真no.44:no.45)


中野薬房でのアトピー治療体験談

アトピー性皮膚炎体験談 その15